満洲鉄道まぼろし旅行 (文春文庫)
川村 湊

定価: ¥ 550
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おすすめ度:

発売日: 2002-07
発売元: 文芸春秋
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中国東北部をテーマにした本のなかで群を抜いて面白かった
中国東北部をテーマにした本は、
旅行書と戦争関係以外では、あまり多くないが
この「満州鉄道まぼろし旅行」は群を抜いて面白かった。
昭和12年8月、神戸を出発し、はるか、満州里 ノモンハンまでの
約1ヶ月のまぼろし旅行の記録だ。
案内人は川村湊さん
当時のパンフレットや切符、図版が数多く挿入されていて、それだけでも楽しめる。続き→
http://beret-west.at.webry.info/200706/article_4.html
まぼろの満州
1998年にネスコから出た単行本の文庫化。
豊富な図像資料が使われており、文庫よりも単行本で入手した方がいいと思う。
著者は大東亜共栄圏や満州といった存在を鋭く批判してきた研究者。本書では戦前日本の罪への告発をオブラートに包んでいるが、「満州」の実態がよくわかるようになっている。
昭和12年に実際に満州を旅行した日本人の資料をもとに、架空の旅程を組み、満州を訪れている。サツキくんとヤヨイちゃんという子どもたちに満州を案内するという形式で、当時の満州の姿を再現している。満州鉄道を利用して全土を走り回り、どのような都市があり、そこの産業は何か。また人々の生活のありさまが紹介される。町の写真や地図、お土産の絵葉書や名物など、これでもかというくらいに資料が詰め込まれており、本当に満州を旅行しているかのような気分になってくる。
しかし、単にお気楽な旅行ではなく、日本の支配の実態、現地人への抑圧などが透けて見える構造になっている。
移動には満州鉄道が使われており、各駅のスタンプや時刻表も紹介されている。満鉄について知りたい方にもお奨めできる。
満州を知る最初の1冊
満州とは、どんな地域だったのかと言うことが解りやすく書かれているし、写真や当時の時刻表などの印刷物の資料も豊富で読んでから印象は良い方に変わった本だと思う。豊富な資料は見るだけでも楽しめる。また、満州を軍事、政治関係の面から書かれた本ばかり読んでいる人にとっては、たまに見ると満州の別な面が見えて良いかもしれない。